※ 「今月の衛星画像」 2019年のテーマは Google Earth Engine で変化を追う です ※
Vol.21−09 2019年09月号
「ニューギニア、グラスブルグ鉱山の大規模な開発」
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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。
2019年はGoogle EarthEngineを使用します
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2019年のテーマは、「Google Earth Engineで変化を追う」です。
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先月号につづき、今月も露天掘り鉱山の変化を見てみたい。
この鉱山については、2007年4月に「ニューギニア・マオケ山脈 標高5000mに巨大な穴」というタイトルで扱っている。その際の記載の一部をを下に引用する。
「ニューギニアを東西に横切る山脈は、全体をマオケ山脈という。ただ、西部ではスディルマン山脈,中部ではジャヤウィジャヤ山脈、東部ではウィスムトィ山脈と分けてよぶ場合もある。画像1は、ニューギニア西部にあるインドネシアの最高峰、スディルマン山脈のジャヤ山(5030m)とその周辺地域である。赤道から南へ約400kmほどに位置する。近年の温暖化のせいか、徐々に消えかかっているらしいが、小規模な氷河も存在する(Wikipediaの英語版に1930年代と1970年代の写真が載っている)。
さて、この地域で起こっている大きな問題とは、米国フリーポート社によるグラスブルグ鉱山の大規模な開発である。画像2にある大きな穴は、銅と金の露天掘り鉱山である。この鉱山には、労働者1.7万人と管理者やその家族など1万人の住む街があり、近代的なフリーポート社のオフィスまであるのだという。しかし、搾取するものとされるものの緊張関係は厳しく、血なまぐさい事件もたびたび起こっているという。鉱山で採掘された鉱石は水に混ぜられ道沿いのパイプで延々と山の下まで100km以上も運搬され、南岸の港から日本とスペインに向けて運び出される。世界遺産にも登録された国立公園の中での大規模な鉱山開発と、それに伴う災害や事故、環境汚染問題など、背景には巨額な資金運用や複雑な政治問題が潜んでいる。この鉱山は、20年間に120mもの高さのピークひとつをつぶしたのだそうだ。」
グーグルアースエンジンで、1984年から2018年まで34年間の変化を見てみよう。 |
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画像1 Google Earth Engine でみた1984~2018年のジャヤ山の氷河の衰退とグラスブルグ鉱山の大規模な開発 画像をクリックして動画を再生してください。 |
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